論理学ジョーク

たまたま見かけたジョークだけど、これ
 College of Logic
そこそこ面白かったんだけど、なにが面白かったんだろうと考えてしまった。
英語だとわざわざ読もうと思う人はあんまりいないかもしれないからちょっと訳してみる。

2人の男が高速道路を走行中にある看板が目に付いた。
"論理大学 5キロ"
それがなんなのか分からなかったが興味を持った2人は次の出口で高速を降りた。
運転手が様子を見に入っていくと、説明してくれそうな教授らしき人物を発見した。


運転手「論理大学っていうのは一体なんですか?」
教授「例を出して説明するのがよさそうですね。あなたは草刈り機を持ってますか?」
運転手「ああ、持ってるよ」
教授「つまり論理的に言ってあなたは庭を持ってますね」
運転手「ああ、大きな庭だ」
教授「ということは論理的に言ってあなたは家を持っている」
運転手「とても大きな家だ」
教授「すると論理的に言ってあなたには家族がいると考えられます」
運転手「家内に子供が2人だ」
教授「つまり論理的に言ってあなたは異性愛者ということが分かります」
運転手「その通りだ!ここがなんの学校なのか分かったよ。どうもありがとう」


運転手が車に取って返すと、同乗者が学校について尋ねた。


同乗者「結局なんだった?」
運転手「例を出して説明するよ。君は芝刈り機を持っているかい?」
同乗者「いいや」
運転手「お前ホモだろ!」

よくよく考えるとこれの面白さは実際に論理学と多少の関係がある。
教授が例を出して説明してくれたのは「内含」、つまり「○○ならば××」であるということだ。
内含関係には推移律が適用できるので、教授の説明から「草刈り機を持っている人は異性愛者である」と言える。
これが真であるという仮定においてこの運転者は同乗者に教授と同じ質問をしたところ反対の答えを得た。
運転手がこの回答を基に誤った判断を下したのは、彼が「命題の裏の真偽は必ずしも一致しない」ということを理解していなかったからである。
以上のことから論理学の基礎が直感的に理解できていないとこのジョークは面白くない気がするのだが、実際のところ論理学などに興味のない人から見てこのジョークはどのように見えるのだろうか。