黒人に効く薬

ナイトロメド社心不全治療薬候補のバイディル(Bidil)という薬が黒人だけに選択的に効果があるかもしれないということだ。
最初この記事をZAKZAKで見たのだけれど、気になって検索してみたらBioTodayが引っかかった。
"試験の結果から確か"と書いてあるからには追試も含めて統計的に有意な差が出たということだと思うが、BioTodayにも書いてある通りこれが黒人の何に由来しているのかが分からないのが難しいところだ。
特定の遺伝子かもしれないし、黒人に比較的共通性の高い食習慣などの生活習慣や生活環境と因果関係があるのかもしれない。
そこをちゃんと調べないでやみくもに”黒人に効く”というのはちょっとまずい気がする。


という話はさておき、ZAKZAKの記事で気になったことがひとつあった。
人種を分けないで実施したテストで有効性が検出されなかったってことは、死亡率なんかは薬を使わない場合と同じくらいだったわけですよね、平均で。
それが黒人だけ取り出したら死亡率が43%も減ってると。
平均が変わらずに黒人だけ見ると改善されてるってことは、つまりほら、そういうことなんですか?