金券にてお返しいたします

本日のお昼は某ファミリーレストランに行って来た。
この店は月に二回、第1・3水曜日に行くと食事代の半額分を金券で返還してくれるので、それを狙って行ったわけだ。
我々はお昼ちょっと前に到着したのだが、12時すぎた頃には入り口に行列ができるほど混んできた。
いつもは店内の席が半分も埋まれば御の字なのだが、みんな金券目当てなのである。
みんなあさましいなあ。


一緒に行った職場の同僚が待ってる人たちを見て言った。
「まあしょうがないですよね。半額で食べられるんだから」
それはちょっと違うんじゃないか?と思ったら、別の同僚から突っ込みが入った。
「違うだろ」
「なんでですか?半額返ってくるんですよ?」
ここで僕も割り込む。
「じゃあ例えばさ、お食事代金全額分の金券が返ってきたら無料で食べたことになるの?」
「違うんですか?」
「だってその金券は次回来た時じゃないと使えないわけだろ。例えば1000円の食事して1000円分の金券もらって、次にその金券で1000円分の食事をしたとするよ。合計いくら払っていくら分食べられたか計算してみ」
しばらく考えてから、
「えーと、お金は1000円払って2000円分食べたってことですか?」
「じゃあその場合何パーセント割引きだったことになる?」
「200%?」
(;´Д`)


実際には半額分を金券で返してもらったときの割引率は33%ということになる。
同僚のどうでもいい計算間違いはさておき、金券で返ってきたものをそのまま割引きとして考えることは出来ないということには一見疑問がないように思える。
昔からあちらこちらで「Amazonではただいま○○が10万円の1万円ギフト券還元で実質9万円です!」なんて書き込みを見かけることが多かったが、これも同様な理由で毎回違和感を覚えていた。


さて、さきほどの同僚との会話に最後に僕がこう言った。
「だから金券もらう場合は単なる割引きと違うんだよ。これが半額分現金で返還なら5割引きになるけどな」
言ったあとしばらくしてからちょっと考えてみた。
僕はこの店は比較的利用する。ということはこの金券は僕にとって現金と同じ意味がある。
また、僕はamazonでもしょっちゅう買い物をする。つまりamazonギフト券も僕にとっては現金と同じなのである。
じゃあなぜ現金でもらうと5割引きになるのに金券でもらうと33%引きになるのか?
この本質的な差はなんだろうという点にやっと納得がいったころにはもう日が暮れていた。
思い込みを覆すのはけっこう大変だなあ。