朝のコーヒー

休日はいつも一杯の薫り高いコーヒーから始まる。
ここ数年はドラッグストアで安売りしているマキシムかザ・ブレンドナンバー117を愛飲している。
ゴールドブレンドとか高いもん。


一人暮らしでガスで一杯分のお湯を沸かすのがめんどくさいので、もっぱら電子レンジを使っている。
マグカップクリンスイから出てくる最高級水道水を入れ、この時期ならだいたい2分30秒加熱すると丁度いい温度になる。
時々出かける前で一杯もいらないと思うときがあり、そういう時は水を半分入れてレンジにかけるのだが、半分だからレンジのタイマーも1分10秒くらいに設定している。
ちょっと前から思っていたのだが、半分くらいで沸かしたときはだいたいお湯の温度が低く感じる。
インスタントコーヒーもうまく溶けないことが多いし。
そんな風に感じながらもずーっと深く考えたことが無かったのだが、ふとひらめいた。
いままで僕はレンジで水を温めていると思っていたが、実際には水の入ったマグカップを丸ごと温めているのだ。
水を減らしてもカップは減らないので、温め時間を単に半分にすると割合としてカップを温めるのに使われるエネルギーが多くなってしまうはずだ。
ということで、さっそくカップの重量を測ってみた。
 愛用のマグカップ: 260g
けっこう重いな。
これに水を入れてみると、
 愛用のマグカップ+水: 490g
だったので、だいたい230gの水が入っていることになる。
あちらこちらの資料によると陶器の比熱は0.25くらいらしいので、260gのカップの熱容量は65gの水とほぼ等しいことになる。(言うまでも無く水の比熱はほぼ1)
つまりマグカップ一杯の水はマグカップ込みでだいたい295gの水に相当する
仮にこの水を半分にすると、マグカップの部分は変化しないのでトータルの熱容量は180gの水相当になる。
一杯の水を2分30秒で温めるとちょうどいいとする。
 2.5分 x (180/295) = 1.53分
なので、マグカップ半分の水を同じだけ温めるにはだいたい1分30秒強の加熱時間が必要になる計算だ。


さて、さっそく水を半分いれたマグカップを1分30秒加熱してみた。
あれれ?
なんかまだ冷たいな。
不思議に思いながら念のため水を半分入れたマグカップを量りに乗せてみたら、なんと420gもあった。
目分量ってあてにならないもんだなあ。