ベンチマークとしての試験

FDクラススタッフ控室(地下2)というサイトでTOEICで全部同じ選択肢にマークしたら怒られたという話を読んだ。
この記事を書いた人の先輩があるときTOEICで全ての選択肢に2を選んだら220から230点くらいだった。次の回では全て3を選んだら点数は同じくらいだった。そして人事に呼ばれて怒られたというのだ。
知らない人のために説明すると、TOEICというのは国際的な英語の実力試験で全ての問題は4択、満点は990点だ。
この人は「なぜ全部同じ選択肢を選んだなんてことが人事にバレたのだろう」と言っているが、これは当然だ。
990点満点の4択のテストなのだから、全て同じ選択肢を選んだら点数は250点前後になる。
正解が多少の偏りを持っているとして200〜300点くらいの人というのはつまり0点と同じなのだ。
つまり230点ということは「すべて同じ選択肢」かどうかは別にして「ほぼ一問もまともに回答してない」ことが明らかだということだ。


さて、試験には選抜試験と実力試験がある。
僕がいままで生きてきて受けたことのある選抜試験は高校と大学の入学試験だけだ。
他はすべて実力試験で、その中にはTOEICも入っている。
僕は実力試験選抜試験(←書き間違えてたので修正しました)というのはベンチマークだと思っているので、その試験のための対策などをしてしまうと外乱となってしまうと考えてきた。
例えるなら、健康診断の前の日だけ食事を抜いても痩せたことにはならないということだ。
このような理由で僕はこれまで例えば学生の頃の中間試験や期末試験等も含め、試験勉強というのを一度もしたことが無い。(選抜試験である高校入試と大学入試は別だ。これはあくまで参加者同士の競争だから)
TOEICのときも、どのような問題が出るのかということも含めなるべく事前知識無しで対策もゼロで受けたし、偶然正解しても意味が無いので分からない問題を勘で選択することもしなかった。


ところでこの試験を受け終わったあとで会社の上司と以上のような話をしていたら、「それは間違っている」と言われた。
ベンチマークというのは他の受験者と同じ条件で受けて初めてベンチマークとしての意味がある。この場合の同じ条件というのは事前に多少の準備をして分からない問題は勘で答えることだ」と言うのだ。
なるほど一理ある。
僕と同じ実力の人と同じ点数にならないとベンチマークにならないよな。


ここまで書いた後でこの記事にトラックバックしている他のサイトなんかを読んでみたら、TOEICには3択の問題もあったり、単に正解かどうか以外に適当にやってるか判断するような採点法が採用されてるとかいう話があった。
僕が受けたの5年も前だから3択の話とか忘れてた。(´ーU`)
それから、人事には点数以外の情報が行っているんじゃないかとかいう話もあったので、忘れなければうちの人事に聞いてみよう。