米国産牛肉なんかより危険な食べ物が放置されている

米国産牛肉の輸入再開は条件付きで承認の方向に議論は進んでいるがまだ承認にはいたっていないようだ。
リスクを定量的に評価するという当たり前の意思決定プロセスに従うことが出来ない人が多数存在しており、あくまでゼロリスクを求めて莫大なコストを投入しようとしているようだ。


ところで、危険な食べ物というのは他にも多数存在している。
ある食べ物は実際にその危険性も十分に認知されていながら数十年(あるいはもっと長期)にわたって放置されてきており、現在でも死者が出続けている。
この食べ物による死者は昨年だけでも6人確認されており、今年も始まったばかりだというのにすでに被害者が確認されている。
言うまでもなくこの食べ物はモチである。


ここで終わらせてしまうと冗談にオチがついたようにも思えるが、僕は別に冗談のつもりではない。
モチを食うことによって人が死ぬのは事実だし、年末年始の限られた期間に消費されている分だけで毎年数人も死んでいるのだからその致死率は非常に高い。
おそらく一千万〜一億食に1人くらい死んでるんじゃないかと思われる。
モチを牛肉のように日常的に食べたとしたら年間数十人の死者が出ることになるはずだ。
ところが「モチは危険だから禁止にすべきだ」という話にはなっておらず、食べる食べないの選択は消費者に任されている。
モチを食べるか食べないかを選ぶ権利があるように、米国産牛肉だって消費者に選択肢を持たせてくれるべきだと思うのだが。