浮気をした夫が殺される村(3)

一応前々回の結論。
よくよく考え直したけど、やっぱり最初に考えた数学的帰納法の考え方であってるみたい。
まったくもってお恥ずかしい次第。
違和感の正体はなんだったかというと、結局は

  • 全ての女が自分の夫以外に49人の浮気男を知っている状態で、初日に「浮気男は自分の夫ただ1人か」という明らかに意味の無い推論は行われないではないか

と言う部分だった。
実際には仮に自分の夫が浮気をしていなければという仮定を再帰的に繰り返していくことによって最終的にこの初日の推論が行われるのだ。
つまり実際には自分の夫は浮気をしているのでこの推論は行われない。
そしてそれによって次の日の推論もその次の日の推論もドミノ倒し的に不可能になっていく。
最終的に自分以外の49人がいかなる推論をもってしても結論に達せなかったことが明らかになるのが50日目であり、49人が49日目に結論に達せなかった原因は自分の夫の浮気であるということのようだ。
それにしても全ての妻が49人の浮気している男を知っていると言うことは、全ての妻は初めから49日目まではなにも起こらないことを知っていることになるので、なんとも直感的に理解しがたい状況であるのは間違いない。