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FOOD SCIENCEのサイトに面白い記事が載っていた。
 トクホ購入はテレビの健康番組視聴量に依存
トクホというのは特定保健用食品のことだ。
調査によると

その結果、(健康情報)番組を多く視聴する群ほど、食品の健康効果に関する興味が高く、栄養バランスを考えたり、品目を多様に摂取するなど、食生活における自己評価が高くなるという傾向を示した。

ということで、つまり"あるある大事典"を見ている人は自分は健康に気を使っていると思っているということだ。
この自己評価というところがポイントで、これはどうやら実際には、本人が思っているだけということのようだ。
というのも、同じ調査で

トクホマークについての意味を尋ねたところ、健康番組の視聴量が増えるほどに正解率が低くなるという、逆相関を示したという。

という結果が出ているのだ。
と言っても僕も「健康増進なんかにある程度の効果があると表示することを厚生労働省が認可した食べ物」というくらいの認識だが。
ここに載ってるのが正確な定義っぽい。
たったこれだけの調査内容で断定はしにくいが、健康番組などを見ている層は「なんとなく自分は健康に気を使っているような気になっているだけ」で「実際には具体的に考えているわけではない」という像が見えてくる気がする。


これは実体験からくる感覚ともよく合致している。
実際に職場で昼ご飯を食べているときなどに、あるある大事典のようなものを見て「これは○○にいいんだよ」と言う人がいる。
このような人に「具体的にどのくらい取ると効果があってそれはどのような理由によるものか」と聞いてもたいてい答えられない。この人にとってはテレビで見た時点で完結してしまっているからだ。
結局こういう番組を見ている人は、自分で調べたり考えたりするのがめんどくさいのだろうと思う。
だから安心感を得るために健康番組を見て、それで多少の根拠のない自信を得ているのだろう。


経験的には、あるある大事典を見ている人は心霊写真や血液型性格診断や風水や厄年を信じていて発言小町で悩み相談をしているような気がするが、だれか調査してください。