結婚平均年齢はまだまだ引きあがりますよ

明治安田生活福祉研究所の発表によると

独身者が結婚したい年齢は男性33.9歳、女性32.2歳……。明治安田生活福祉研究所が首都圏の20〜30代を対象に行った調査で、こんな結果が出た。

だそうだ。
まあ独身者が結婚したい年齢、ということを分かっている限りこの結果にはそれなりに意味があるとは思う。
しかし

03年の国の人口動態統計の平均初婚年齢(男性29.4歳、女性27.6歳)よりも4歳程度高く、晩婚化がさらに進む可能性もある。

という見方はちょっといただけない。
結婚していない人だけからアンケートを取っているということは、当たり前だが既に結婚してしまっている人を除いた偏った平均になっているのだ。


結婚平均年齢と結婚したい年齢の関係は、平均寿命と平均余命の関係にも似ている。
平均余命はある年齢まで既に生きている人が平均的にあと何年生きられるかという数値だ。
その年齢までに既に死んでしまった人は統計から省かれる。
そして、平均寿命というのは0歳児の平均余命のことを言う。
ちょっと古いデータだが平成12年の統計では男性の平均寿命は77.64歳になっている。
既に77.64歳を過ぎている人は別に全員が明日死ぬわけではないので、例えば80歳の人でも平均的にあと7.86年、つまり87.86歳まで生きることが期待できる。
"現在の年齢+平均余命"を全体で平均すると現在生きている人が何歳まで生きるだろうかという数値が出るが、これは単純平均で82.4歳である。
これをもって、「この数値は現在の平均寿命の77.64歳より長いので寿命はこれからも延びることが予測できる」と言うことはできないのだ。
(ほんとは人口分布で加重平均しないといけないのだが例え話なので適当に流してください)


同様に、まだ結婚していない人の結婚希望年齢と初婚の平均年齢を直接比較することにはなんの意味も無い。
このデータからは結婚年齢が今後高くなるとも低くなるともなんとも言えないのだ。
間違いなく言えることは、僕が結婚年齢を引き上げているということである。
ところで最終的に結婚できなかった場合の統計上の取り扱いはどうなるんでしょうか?